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夏目漱石門下、芥川龍之介に慕われた小説家・随筆家 内田百閒 の直筆の俳句


初鴉(はつがらす)春立つ空に乱れけり

兄によると、印刷された本には、山鴉となっているので、間違えて書いたのかもしれない。初鴉は、お正月の季語。春立つは、春の季語だから、少し変。俳句は季語が二つも入っているのは「季重なり」と言って嫌がる。

父は内田百閒と一面識があったようだが、この色紙がなぜ我が家にあるのか不明。父はいつも正月にこの句を飾っていた。

2020/12/30 青柳竜介







~内田百閒と父・青柳森とのエピソード(2008年12月25日父から竜介へのメール)~

今日はクロサワ映画の「まあだだよ」を見るつもりです。内田百閒の伝記です。百閒は好きで中学の頃から時々、百鬼園随筆を読んでいました。 一度だけ先生にお目にかかったことがあります。

父の出版を手伝っているとき、月刊誌に寄稿を依頼しに、トビコミで訪問したのです。駆け出し新米記者は体よくあしらわれて、要領を得ずに追い返されてしまいました。10年も通ったら書こうかね、ぐらいの話になってしまったと思います。

一面識がある作家の伝記映画です。以前チラッと見て面白かった記憶があります。